コーティングの専門業者さんの場合は、洗車を徹底的に行います。隅々まで綺麗にすると言うのは当たり前ですが、上記で書いた鉄粉や化学薬品等の除去を手早く完璧に行います。所謂「下地処理」ですが、これに時間を費やします。
まずは、自動車本体を「まっさら」の状態に持っていく。これを大切にします。特に日差しの強い日、風が強い日で濃色車を処理する場合は、細心の気を使います。もう少し言うと初歩的な洗車の段階で、磨き傷をつけない工夫をしています。例えば専用の道具を使う事は無論のこと、屋内で洗車作業等を行う工夫をされています。メンテナンスに使うスポンジやクロスの汚れや石を噛んだりしていないか等、道具のメンテナンスも欠かしていません。水垢やウォータースポットが出来ないような環境下で洗車・拭き上げを行う工夫をされています。
その後は、業者さんによってコーティングなりワックスがけを行う訳ですが、
コーティングは大きく分けて、ガラス粒子をコーティングする場合とポリマー系の材質を使って行う場合があります。ガラスコーティングは最近メジャーになってきました。汚れも簡単に落とせますし、皮膜も固いのでコーティング自体が劣化しにくく、長期間効果が持続するのが特徴です。ポリマー系は最近は施工値段が下がってきましたので、お手軽感が有りますが、元々洗車で出来てしまった小傷などを埋めてあげる、そして光沢を出すという部分が人気です。防汚効果としてはガラスのポリマーも同じですが、材質の特性上ガラスの方が優位です。
ワックスはコーティングのそれより効果・性質が落ちていく時間（綺麗さを保てる時間）が短く、簡単に言えば、油を塗ってあるだけなのでいずれ剥がれて落ちていきます。再施工の必要がありますので、ワックス自体の質の高さにも関わりますが、定期的な施工が必要となります。結果論から言えばコーティングをかけ、定期的なメンテナンスに出す方が、費用対効果を考えてもお得になりますし、プロが綺麗にしてくれる訳ですから何よりも安心できます。但し、自分で「綺麗に仕上げたぞ」という満足感・達成感に関しては、自分でかけるワックスはかないません。その辺りは費用と時間とを天秤にかける必要があるかと思います。
コーティング施工業者さんによっても使っている素材や、施工の技術的な違いが有りますので、綺麗に保たれているユーザーさんが何処で施工して貰ったのかを参考に業者選びをしても良いのかなぁと思います。
汚れが浸み込む前に早めの施工を心がけましょう。